繋いだ手。

あたたかな雰囲気。

嬉しそうな顔と、

楽しそうな顔。



『一緒に行こうよ』



「なあナズナ…」

「なんですか?」

「僕達今、どこからどう見ても恋人同士だよなあ」

惚気ているのか、なんなのか。

嬉しそうに、呟く。

「何を今更」

照れたように視線を逸らしながらも、否定はしないナズナ。

首元に光るネックレス。

それがよく栄える洋服。

その全ては、愛する人に多種多様大量にもらった物。

「ナズナってさ、意外とセンスいいよな」

「……そうですか?」

唐突に言われて、嬉しいような、『意外』の部分が気になるような。

「だって、いつも服装のコーディネートが可愛いし」

それは、イヅナやヤクモ、雑誌などから情報を得、日頃から勉強してきた努力のたまもの。

ただ、そんなことはソーマは知らない。

「あ、それに、格好良かったり綺麗だったり毎回コンセプト違うし。いつも期待以上」

どう反応してよいものやら。

赤く染めた顔をうつむけながらも、繋いだ手に少し力が入った。

ソーマはどうかと言えば、強められた手の力と、うつむかれた顔に、

いっそう彼女が可愛く見える。

「きゃっ!!」

ゆっくり歩いていたかと思えば、突如として抱きしめられた。

「あ、ゴメン。つい…」

あんまり可愛いから。と、耳元で声がする。

「ここがどこだと思ってるんですか//」

「冬で誰もいない海辺」

「〜〜!!//」

誰かに見られる心配など皆無な場所。

「寒いし、ちょうどいいじゃん」

「たしかにまあ、あったかいですけど…////」

「決まりっ♪」

そう言うと、いっそう強く抱きしめる。

「ちょっ…痛いです///」

ナズナは言ったが、文句を付けているのに、どこか嬉しそうな響き。

それを感じ取ったソーマは、少し微笑んでこう言った。

「そう?じゃあ…こうする」

途端に、ナズナの足は地を離れた。

いわゆる、お姫様抱っこ状態である。

先程と違い、お互いの表情が目の前にある。

どこか誇らしげな顔と、唖然とする赤い顔。

ふと、腕に力を込めてソーマは思う。

自分の肩にもたれるナズナを、離さないと。

ずっと一緒にいたいと。

そう口に出したらきっと、

「私もです」

と言ってくれるんだろうなあ、と。


これからも、一緒に。





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キリリク「甘いソマナズ」です。
甘い、です…よね。(^^;)
当初予定の物が書き出してもなかなか進まず、3回以上ネタを考えた結果、
「とりあえずデート中」となり、これが意外にも進みました。(笑)
ソマナズが勝手に動いてくれたのでしょうか。(ぇ)
単に喋ってるだけって感じですが、思えばここまで単純にいちゃつく2人というのも私にしては珍しかったり。
そもそも最近はソマナズあまり書いてなかったり。(ヒドイ)
さて、如何でしたでしょうか?
こんなですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、このような駄文&短文で申し訳ありませんが、
6000番ゲッターの伊勢史虎様に、これを捧げます。
リクエスト、ありがとうございました!!!

作成日:2007/01/22
掲載日:2007/01/23