目が覚めたら、僕は桜の木の下にいた──。



『桜と僕ら ─巡り出会う季節─』



桜は満開に咲いていて、満月に照らされていた。

そしてそれは、僕の目の前の池に映し出され、
散った花びらが波紋を起こしていた。


「ん…う…ん」
僕の隣から、声がした。

「あ…ヒカリちゃん…」
声のする方を向くと、そこにはヒカリちゃんが倒れていた。

「…タケル君…あれ…私達…確か、なにかに吸い込まれて…」
ヒカリちゃんはゆっくり起きあがりながら、僕らが気を失う前のことを想い出していた。


そう。確か僕らは、いつも通りデジタルワールドにいて、そしたら、突然なにかに吸い込まれたんだった。時空の歪みみたいなものに。


…そして、気がつけばここ。

「…ここは…公園?」
ヒカリちゃんが、辺りを見回して言った。

僕も周りを見回してみる。

…大きな桜の木の向こうには、確かにわずかながら遊具がある。
そして、僕らの正面には、大きな池。小さめながらも、柵も立ってる。

「……でも、良かった」
見回し終えると、ヒカリちゃんは言った。

「…何が?」
僕が聞くと、ヒカリちゃんは笑顔を浮かべながら、
「また、闇の世界に来ちゃったのかと思ったから…」
と、少し辛そうに言った。


「…でも、こんな、桜の木がある綺麗な世界で、良かった」
僕が何と言おうかと思っていると、ヒカリちゃんは桜を見上げて、
今度は嬉しそうに言った。

でも、僕はヒカリちゃんの言葉を聞いて思った。
やっぱりここは別世界なんだな、と。

ヒカリちゃんには、不思議な力があるから、きっとわかるのだろう。
ここが、別世界な事が。


「…ねえタケル君」
「…何?」
「桜って…儚いよね」
ヒカリちゃんは、水面に舞い落ちる桜の花びら達を見て言った。

確かに、その花びら達は、綺麗だ。だが、儚いのは事実。
どんなに綺麗で人々の注目の的であってもそれは、死にいく花の、
最期の最後の美しさ。

短い生涯を飾る、儚き一瞬。

「…でもさあ、ヒカリちゃん」
僕は、ふと想ったことを言う。

「確かに、桜は儚いけど、それはあくまで僕ら人間から見た感覚でしょ ?
桜にしてみれば、僕らの生涯の方が、長すぎるんだろうし、
…それに、桜は、最期の最後は、美しく注目されて舞い散ってく。
僕ら人間は、最期の最後まで、何がどうなるかわからない。
だから、桜は儚いかもしれないけど、少し、羨ましいってのもあるかな 」

僕が言い終えると、ヒカリちゃんは真剣な目で桜を見ていた。

「…タケル君は、最期の最後、注目されたいの?」
ヒカリちゃんは、目は水面の花びらを見たまま、僕に言った。

「…うーん。注目って言うか…綺麗に、って感じかな」
「タケル君は、醜くなんて終わらないよ」
ヒカリちゃんは、僕の方を向いて、笑顔で言った。

「ははは。ありがと。…ヒカリちゃんも、ね」
醜くなんて終わらないよ、と、僕も笑顔で、返す。


そのあと、少しの間、笑いあって、夜桜を眺めていた。
…でも、眺めている間にも、桜はどんどん散っていく。

時間は…刻々と経っていった。


「…ねえ、タケル君」
「何?」
「…ここに来て、どれくらい経ったのかなぁ?」
「…。」

どのくらいだろう?
この世界と僕らの世界の時間が同じなら、今は、夜。
そして、僕らが吸い込まれたのは、夕方。
…夏の。

「…戻ったら、みんな知らない人達、なんて事、無いよね…?」
…確かに、ヒカリちゃんの言うとおり、時間の巡り方が違うのなら、
あり得ない話じゃない。でも──。
「大丈夫。そんなことないよ。僕たちは、戻れる。
 元の時間に。みんなの元に。また、会えるよ」
僕は、笑顔で言った。

「…本当に?」
ヒカリちゃんが、信じがたい目で僕を見る。
──この人のこんな目は、あまり見ない。
もっとも、見たいとも想わないけど。

「本当だよ。僕たちだって、そうでしょ?パタモン達と、また会えた。
だから、また会えるよ。想っていれば。世界が違くても、絶対に」

「…うん。そうだね。そうだよね。…ごめんね。変な事言って」
ヒカリちゃんは、申し訳なさそうに言った。
──いつものような目に、戻っていた。

「ううん。いいよ。だから、想ってよう。パタモンのことを。テイルモ ンのことを。
…兄さんや太一さん、みんなのことを…」

「うん…」



月明かりに照らされ、幻想的な美しさを振りまく桜の下で、
僕たちは想った。別世界にいる大切な仲間達に、届くように…。




「…何か来る」
唐突に、ヒカリちゃんが言った。

「え?」
僕が聞き返すと、ヒカリちゃんは、笑顔で言った。

「でも大丈夫。闇じゃない。怖くない。あたたかくて、優しい人…達 」
僕は、少し、人と達の間が気になったが、あえて何も言わなかった。
きっと、良いもの達なのだろうから。

それに、そもそも『人』といってる時点で、ここは別世界なのに、
一応人間のような生き物がいるということもあるし。


「…あ。来た」
ヒカリちゃんが、桜の木越しに、公園の入口を見た。
僕も見てみると、そこには、僕らの世界と同じ、人間がいた。
…もっとも、髪の色が朱色と水色だけど。

そして、人間外の生き物。鳥人間風の男の子と、兎シスター風の女の子 。
…僕らの世界のデジモンみたいなものだろうか?

「…式神、だよ」
「え?」
ヒカリちゃんの言葉に、つい驚きの声を出す。

「…わかるの?」
「なんとなくね」
即答するヒカリちゃんに、僕は少し呆然とするが、笑顔を返して、
この世界の人達に目を向けた。

ヒカリちゃんの不思議な力は、わかっている。
そして、その力が、外れることはないのも。
だから、きっとあの半獣人みたいな2人は、式神というもので、
この世界には、デジモンのように存在するものだと思った。


「おかしいですね。確かにこの辺りなんですよね?ホリン」
水色髪の、巫女のような服を着た女の子が言った。

「ええ。間違いやおまへん。確かに、この辺りからなんや不思議なもの 感じはったんどすけどなあ」
ホリン、と呼ばれた兎の女の子は言った。

「何もいないなあ」
鳥人間風の式神が言った。

「…どうする?フサノシン」
朱色髪の、スーツを着た(年下っぽく見えるんだけど)男の子が式神に 向かって言った。
…つまり、あの式神の男の子は、フサノシンという名前って事だ。

「どうって言われてもなあ…。ソーマはどうしたいんだ?」
この言葉のおかげで、朱色髪の男の子の名前がわかった。

「え…?……とりあえず、調べる?」
ソーマ、って子は、水色髪の女の子に言った。

「…そうですね」
女の子は言った。そして、この桜の木の方に歩いてきた。
…って、まずいような…。

「…なぁ…ナズナ…」
ソーマ君、が言った。
「なんですか?」
女の子が振り返る。…つまり、ナズナってのは女の子の名前って事か。

「…お前、この公園、来たことあるか?」
「それはまあ、近所ですし。何度かあると思いますが…」
「…小さい頃は?まだ、新太白神社で巫女やる前の」

新太白神社。巫女。
…やはり、巫女だったのか。
考えてみればこの世界は、結構僕らの世界に似ている気がする。
そもそも日本語だし、式神とか、何か妙に和風な感じだし。

「…前、と言いますと、おそらく始めて来た時の1回のみかと。…それが何か?」
「…僕さ、まだ闘神士になる前、小学校の入学祝いって事で、ここに、 京都に、連れてきてもらったんだ」

闘神士…おそらく式神使いかなにかのことなんだろう。
でも、そんなことよりも、小学校という言葉よりも、
今の台詞はかなり重大な言葉が…。

「…あのさ、ヒカリちゃん…」
僕は、小声で、ヒカリちゃんに話しかけた。
「何…?」
「ここってさ…、『京都』って言うんだね」
「…別世界でも、同じ地名ってあるのね」
ヒカリちゃんは、小さく笑いながら言った。
僕も少し笑った。…本当、面白い世界だよね。

「ああ!!!」
急に声がしたので、桜の木越しに少し顔を出すと、
ナズナちゃんが声を上げたようだった。

「…じゃ、やっぱり…」
ソーマ君が言う。
「はぁ…。一体どうして気がつかなかったのでしょう?あの時の
泣き虫な者がソーマだったことに…」
「な…!それを言うならこっちも同じだよ!考えてみれば、
あんなに頑固なやつがナズナ以外にいるわけないのにな…!」
「が、頑固…!?それはあなたの方でしょう!?」
「どーだかな!お前のその石頭は世界一だと思うけど!?」
…って、2人とも…一体何を…?

ぎゃーぎゃーと止まらない言葉。
色々と似ているこの世界のこと、おそらくはこちらでも真夜中。
真夜中の公園で、綺麗な桜の舞い散る中、少し騒がしいんじゃないです か?

なんて、苦笑いしながら思っていると、隣でヒカリちゃんがぴくっと動 いた。

「…どうしたの?」
小声でたずねると、
「ううん…ちょっと…ホリンちゃんと、目が合っちゃって…」
と、言った。……え?

「…それって…大丈夫なの?」
「うん。なんか、あの人もわかってるような気がするの。…敵じゃないって事が」
はあ…。
そう思ってホリンちゃんを見ると、確かに、何事もなさそうに呆れ顔で 2人の言い合いを見ている。
…って、この言い合い、さっきよりなんか増してるような…。

ホリンちゃんは呆れているが、
もう1人はどうだろう?そう思ってフサノシン君を見たら…。

目が合ってしまった。本当、偶然に。

そして、何か不思議な感じがした。
僕ら2人は、なぜか目をそらすタイミングを逃してしまった。

なんだろう…。この、不思議な、仲間意識って言うのかな?
そんなのを感じる。

僕と同じ何かを、この人からは、この式神からは、感じる。


「じゃあお前、敬語無しで話してみろよ!!!」

急に、一段と大きな声が聞こえ、僕らは2人の言い合いを見た。

「な…。」
ナズナちゃんが言葉に詰まっているようだ。

「ほら。やっぱ出来ないんだな。狭い世界にいたって証拠だよ」
ソーマ君が、勝ち誇ったように言った。…一体、何を言い合った結果な んだか…。

「な…な…な…なんだよ!!」
ナズナちゃんが言った。顔を赤くしながら。

僕とヒカリちゃんにはよくわからなかったけど、
ホリンちゃんとフサノシン君。そしてソーマ君には、
このナズナちゃんの言葉は、よっぽど衝撃的だったようだ。

3人は数秒間固まり、そして同時に笑い出した。

「は…初めて聞いた…」
そう言いながら笑うフサノシン君。
「なんや…やれば出来るんどすなあ」
同じく笑いながら言うホリンちゃん。

そして、ひたすら笑うソーマ君。

そしてその中で、ナズナちゃんは顔を真っ赤にして叫んだ。
「な…何ですか3人とも!!」
…敬語を使って。

「ナズナ…なんて言うかお前…変わってないなぁ」
ソーマ君が笑いをこらえながら言った。

「な…変わってないとは…?」
ナズナちゃんは、今だ顔を真っ赤に染めたまま言った。

「だからさ、ここで初めて会った時と。頑固で、どうしようもない石頭 のくせして、どっか素直なんだよなぁ」
まるで惚気るようにソーマ君が言った。
それを聞いて、ナズナちゃんの顔の赤みは、引くどころかさらに増した 。

「な…//!!」
「だってさ、初めて会った時はお前、髪結んでなかっただろ?
それで長い髪邪魔そうにしてたから、僕が結んだ…」
「ええ。ぼさぼさと不器用に結ばれました」
ナズナちゃんは嫌みを言ったが、赤い顔でうつむき加減に言われても、
全然嫌みったらしくなかった。

「…で、今でもそん時と同じ、2つに結んた髪型だもんな」
ソーマ君は、可愛いものを見るような目でナズナちゃんに近づき、少し 髪を触った。


「…考えてみればさ、すごいよな」
少しして、髪をいじるのをやめてソーマ君が言った。

「…何がですか?」
もう顔の赤みが引くことはなさそうなナズナちゃんが聞く。

「だってさ、5年前、ここで会った時は、後にこうなるなんて思いもし なかったわけだろ?」
「…当たり前です」
「あの頃はまだ、式神とか闘神士とか、戦いとは無縁で、
別れるとか1人とか苦労とか、全然桁違いに低かった」
ソーマ君が、目に涙を浮かべながら言った。

「…本当、色々あったよなぁ」
「…確かに。あの戦いからまだ3ヶ月程とは、思えませんね」

…戦い。別れ。1人。苦労。

この人達は、何をしてきたのだろう?
何を想い、何を過ごしてきたのだろう?

「…でもさ、ナズナ。僕は、戦いがあって良かったと想ってるよ」
「…」
「そりゃあ、戦いがなければ、父さんが石になることも、家族がバラバ ラになることもなかったと想うよ。
…でも、会えなかったと想う。リクにも、ボート部のみんなにも、…ミ ヅキさんとか地流の人達にも、天流の人達にも。…ナズナにも」


この人達は、本当に色々あったんだ。
家族と離ればなれになったり、辛いことも。
でも、それと同じくらい。いや、それ以上に、良いこと、出会いが、あ ったんだね。

「…確かに、戦いがなければ、私達は出会わなかったとは想います。
…しかし、事実私達は1度ここで会っています。
と言うことは、たとえ戦いが無くとも、会えた可能性はあるのではない ですか?」
ナズナちゃんが、赤い顔のまま言った。

「…そう…だよな。ここで、この桜の木の下で、会ったんだよな。
……なあ、ナズナ。想ったんだけどさ、桜の咲く季節って、出会いと別 れの季節なんじゃないかな」
「…まあ、春、ですしね」
「いや、そうじゃなくてさ。ほら、1年前、まだ桜の咲いてた頃に
僕はリクに会ったんだ。…で、また今年も、ここでナズナに会ってた、 って事に出会えた」


桜の咲く季節。それは、出会いと別れの季節。
春だから、と言ってしまえばその通りかもしれないが、
確かに、桜を見る人の目はそれぞれである。

一瞬咲いては散りゆく儚き桜。
一瞬で全て消え散るむなしき桜。
しかし、桜はまた咲く。次の季節に。
また、僕らを送り出し、迎えてくれる。

「ヒカリちゃん…」
「…なあに?」
僕は、ヒカリちゃんの方に向き直って言った。

「さっきは僕、想えば届くって言ったよね?」
「…うん」
「でもさ、何か、違う気がした」
「…どういうこと?」
「僕らは、毎日が桜の咲く季節なんじゃないかな?
出会って、別れて。僕らの意思とは別に。運命的に、偶然に。」
僕が言葉を区切ると、桜の木の向こうから、声がした。

「不思議だよな。天流と地流。去年じゃなくて、もう少し前に出会って たら、僕らは戦っていた。
…本当、不思議な偶然だな」
ソーマ君の声だ。
そう。その通り。偶然。そして、
「運命。あんまり僕は好きな言葉でもないけど、でも、やっぱり、
ヒカリちゃんに会えたのは、運命なんじゃないかな」
僕は、ヒカリちゃんの手に触れた。

「こうやって、ヒカリちゃんと会えたのは、あの2人と同じで、戦いの おかげだし。
戦いがなかったら、僕らは、出会ってなかった」
今度は、僕が言葉を区切っても向こうの声は聞こえなかった。

「想いがなくても、会うことは出来る。また、この桜が咲く時が来るよ うにね」
僕は、桜の木を見上げた。

咲いては散って、また、次の春に、咲いては散る。
そして、僕らを見ている。

夢を持って、希望輝かせて、新しい何かを求めて。
そして次の年、夢に絶望して、希望失って、何かを捨て去って。
それでも、再び夢を持って、希望見つけだして、また求め歩く。

その姿を、桜は、見ている。
様々なものに巡り出会う僕らを。
毎日が、桜の咲く季節な僕らを。

そして僕ら自身が、桜のようなものであることを。


僕は、運命に感謝し、そして、この巡り会いに感謝した。
4年前の今日、ヒカリちゃんに出会えて、本当に良かった──。

そう想いながら、僕はヒカリちゃんの唇に、僕の唇を当てた。
…なんとなく、桜の木の向こう側でも、同じ事が起きてる気がしながら 。


急に、池が波立った。
風が強まり、桜の花びら達が、どんどん散ってゆく。

「タケルーー!!」
「ヒカリーー!!」

僕は、唇を離すと、声のする方を見た。

池の上に、直径1メートルくらいの丸い穴があって、
その中には──
「パタモン!!」
「テイルモン!!」
──2人の、パートナーデジモンがいた。

僕たちの声を聞いたせいか、桜の木の向こう側が、騒がしくなった。

「な…なんだ…!?」
「…ホリン…これは…!?」
ソーマ君とナズナちゃんが、強風の中、桜の木からこちらに来ようとし ていた。

僕は、ヒカリちゃんの手を握り、柵に乗った。

「戻ろう、ヒカリちゃん!僕らの世界へ!!」
「…うん!」

「ああ!!あれは…!?」
「大丈夫どすナズナはん」
「ソーマ。あいつらは、敵じゃないからな」
振り向くと、式神の2人が、ソーマ君とナズナちゃんを止めていた。

「…またね」
隣で、ヒカリちゃんがそう呟いた。

僕も、言葉を残した。
…本当は、仲良くね、とか、幸せにね、とか、
色々と言いたい言葉もあったんだけど、時間もあまりないから、一言、 これだけ。

「ありがとう!」

運命って事を、巡り会えるって事を、教えてくれて、ありがとう。
そして、この桜にも。色々と気付かせてくれて、ありがとう。


僕は、ヒカリちゃんの手を引き、僕達の世界へと戻った。
…直前にみんなに向けた笑顔は、桜吹雪で見えなかったかもしれない…。





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100番のキリリク、「桜」です。
驚いていただけたでしょうか?(違うだろ)違いますね。お読みいただき 、ありがとうございます。
…なんか、すんごいめちゃくちゃ意味不明な話になっちゃいました。
なんか、考えてた初期と微妙に流れが変わっちゃいまして…。(汗 )
まあ、ある程度意味が分かっていただければ…。面白いかどうか は別として。(汗)
しかしこの話、双方の作品を知らないと微妙にわ からないかも。(笑)
ちなみに、仲間意識ってのは、希望同士です。あと、時期は、計算すれ ばわかるとは思います。(笑)
それでは、100番ゲッターの時原大和様に、これを捧げます。
リクエスト、ありがとうございました!!!

作成・掲載日:2006/03/29