「今日という日」





“ひく…ひっく…”


幼い僕は泣く。



“チビ!”
“泣き虫!”


当たり前のように投げかけられる、言葉。



“やめろ!”


そしていつも、兄さんが助けてくれた。



でもそれは、やがてなくなった。


兄さんと離れたから。



そして、


1人になった。



なにを言われても、励まされても、


僕の心は、ひとりぼっちだった。



待っても待っても、兄さんは来なくて。


父さんと母さんも、そばにはいなくて。



誰がそばにいても、どんなに味方になってくれても、


僕の心は、どこかからっぽだった。



そして、それに慣れた頃、出会った。


大切な人に。



守りたい人に。


僕が一生、全力で守りたい人に。



去年の今日から。


今年の今日まで。



この1年は、今までと比べものにならないくらい、


僕の心は満たされていた。



出会ってからの1年は、どんなに辛いことがあっても、


どこか、あたたかかった。



そばにいてくれるから。


眼中に入れないなんて、無理なくらいに。



たとえ近くにいなくても、


心は近くにいるって、本当。



たとえそこにいなくても、


僕には見えるから。



心の目で、見えるから。


遠くにいても、そばにいるって、わかるから。



それだけで、嬉しいから。


だから、ありがとう。



でも、出来るだけ、隣にいてほしい。


心だけじゃなくて、そばに。



きっと、いつか来る。


そうなる時が。



絶対、来る。


そうなる時が。



だから、それまで、


そして、それからも。



ずっと、今日という日を祝うから。


大切な人に出会った、この日を。



来年の今日も。


再来年の今日も。



ずっとずっとずっと。


これからも。



僕達が出会った、この日を。


祝い続ける。



「1周年、おめでとう」





戻る

改めまして、1周年おめでとうございます。
なんか遅くなっちゃいました…すいません。(汗)
こんなものでよろしければ、受け取って下さい…。
ちなみに、この話は所々ソーマで、所々タケルな感じで書きました。
…故に、メチャクチャ。(笑)…はい。すいませんです…。
それでは、「サイト1周年記念」ということで、
時原大和様に、捧げます。
1周年、おめでとうございます!!

作成・掲載日:2006/04/06